せいしんのタマシイ

俺の頭の中

予想外の印象値のシンクロを見せた「SANABI」というゲームについて

 

SANABIというゲームがある。ジャンルはアクションとかアドベンチャーとかその辺。2D横スクロールの世界を鎖を使ったスイングでサイバーパンクな世界を爽快に………

 

↑うそです。爽快にスイング出来る場面ほとんどないです。超シビアな時間制限の中で細かい操作が求められる場面や、一定時間経つと消える足場(鎖場?)のせいで忙しないプレイを求められる場面など、いちいちストレスがたまる場面が多い。しかも死ぬ度にとんでもなく前に戻されるので一個の関門をクリアしてもその次で死んだりするとまた元の場所からやり直しになったり、本当にストレスがたまる一方になる。さらにむかつくのが、このゲームは難易度を選べるのだが、その難易度というのが、敵の攻撃でダメージを受けないようになったり時間経過でライフを回復できるようになったりするといったものだが、地形がキツかったり時間制限があるステージではなんの意味も無い。イージーモードでも変わらず難しいのである。一番キツいの時間制限なのに。実際やってるときも何回も「クソゲー!!!!」と叫び、人にもらったswitchを壊しそうになった。そんなことしたら俺二度と人前に顔出せん。

というように、アクションゲームとしては本当の本当にイラついたゲームで、まず人に勧めることはないだろうと思うゲームだろうが、ストーリーの良さだけで全てを許してしまいそうになるくらいには、いい話をしている(許しはせんけども)。

このゲームの大雑把なストーリーとしては、娘を殺された復讐のために、大企業が私有する都市に乗り込み、殺戮の限りを尽くすというもの。殺戮とは言っても、なぜかその都市には人間がおらず、壊す対象は全て機械になっている。主人公に因縁がありそうな娘の敵「SANABI」とはなんなのか、なぜこの都市には人間がいないのか。主人公の過去に何があったのかが、ゲームの中で明かされていく。詳しくは実際にやってみて体験してほしいので(前半こき下ろしに下ろしてたけど)細かいことは言わないが、このゲームは「親子」が大きなテーマになってくる。罪悪感や後悔を抱えながら再会した家族にどう接するか。そんな家族相手に対しても嫌悪のような感情を抱いたりすることもあり………といった感情がまっすぐ突き刺さってきて最終盤の展開は胸に刺さったり染み渡ったりして感情が忙しかった。

考えすぎかもしれないが、このような家族に対するマイナスとプラス両方に振り切った感情を、このゲームのプレイヤーにも感じてもらうために、あんなクソみたいな難易度にした上で大感動ストーリーをぶつけてきたのかもしれない………とか考えてた。そんなことある?