「シン・仮面ライダー」皆さん観ましたか?
初見の感想は、「よくもこんなやべえもんを観せやがって」でした
ロボット刑事(仮)、シン・ウルトラマンでの「政府の男」枠の追加(アンド衝撃の役名)、ラストの「仮面ライダー」が継承される流れ
お、多い!小ネタが多い!「味」が強すぎる!
って感じで、「やりたいことやってんな〜」ぐらいにしか感じませんでした
でも、何日もこの映画を反芻してると、よく考えたらすごいことをやってんじゃないかと思うようになったので、その話をします
(反芻してる間に色んな人の感想見てるので、影響されただけじゃねえのかと言われればそうかもしれませんがまあ、その辺は、ね)
私が言いたい「すごいこと」っていうのは、この映画が、映画として成立していることです
一つの芯としてまずちゃんとした話が造られていて、小ネタはその上に、調味料としてふりかけられている。小ネタが「小ネタ」の域を出ず、話の芯を邪魔しないようにただ味付けとして機能している
これがどんなに凄いことか
高校時代、学校祭でやる劇の脚本を書いた結果、やりたいシーンがありすぎて一つの話としてまとめられなかった私からしたら、器用なんてレベルじゃないぐらい、「やること」と「やりたいこと」の線引きがきっちりされている
少々勝手なことを言いますが、今回の映画で、監督含め制作側に「やりたいこと」が大量にあったことは、圧倒的な小ネタの量で想像がつきます(ライダーオタクとしての日が浅い私にも「あ、これ元ネタあるんだろうな」となるところはだいぶあったので)
それでもそこを「小ネタ」に留め、同人誌的な自己満足映画ではなく一つの「映画」として成立させたところに、プロとしての意地のようなものが見え、じんわりと「すげえなあ」という思いが芽生えてきております
それはそれとしてやはり初見のインパクトが強すぎたので「やべえ映画」という印象は自分の中では変わりませんが、まあ、そこは、ね